ボービントン WWⅡホール
メーンホール横からつながるのが、戦車好きにはここが本命だろうといえるかもしれないWWⅡホール。まさにあの戦車がそこにごろっとおいてあるという状況で、日本での展示物のように厳重に保護されて近づくこともできないというわけでなく、もう触りたい放題です。メインホールでも一部の車両は保護されていましたが、手で触ったりしてもOKなのはここWWⅡホールでも変わりません。いやあ、実物に触れるなんてやっぱり幸せですよねぇ。大型の戦車になるほど装甲が厚くなり、溶接跡もよくわかるようになりますが、例えばティーガーのここはこんなに分厚いのか、とか履帯のデザインはこうで、他の車両の場合はこう。足回りにしてもそういう仕組みだとみてわかります。写真集を見たり模型を作っていて、各部の様子や全体の感じをまあ、わかっていてもそれが想像の範疇を越えられないのは仕方ありませんが、ここで実物を見たことで、それまでの知識と答えわせをすることができるということでしょうかね。そこでの答え合わせが必ずしも正解であるとは限りませんけどね。
ただそんなことも思うと若いAFVモデラーなら、若いうちに一度は行ってほしい場所であることは間違いないと思います。
ここにあった車両はsdkfz 304 springer、M3A1スカウトカー、ルクス、Ⅲ号N、ティーガーⅡ(プロダクションモデル)、グラント、ヤクトティーガー、ヘッツァー、クルセイダーⅢ、ソミュア、Ⅰ号戦車、カーロアルマート M13/41、95式、ユニバーサルキャリア、Ⅳ号H、テトラーク、チャーチル、ラム、Sタンク、sdkfz234/3、ゴリアテ、M4A4、M22ローカスト、アーチャー、M24チャーフィー、Ⅲ突G、ヤクトパンター、M9A1、ヴァレンタイン、巡航戦車mk1、マチルダⅠ&2というそうそうたる顔ぶれです、もちろんこれだけというはずもなく、まだまだお宝戦車が奥の倉庫に眠っていると思うと、全部見たいという気持ちが沸き上がります。そんなに簡単には来ることができない場所だとわかっていますが、絶対また来たいと思ってしまうのはもう仕方ありませんよねぇ。いやー多分来るんじゃないかとw
さらに奥のスペースには映画「FURY」で使用されたM4E8が撮影時の装いで展示され、その横にはコンカラー、センチュリオン、チーフテン、チャレンジャーⅠとトータスが置かれていました。その場所がキッズスペースの真正面にもあたるので、お子様の歓声には多少閉口してしまいました。いやいや子どもはどこも同じですわw
たっぷりと時間をかけるつもりでいても、帰りのことを考えると日没時間が日本の冬と変わらないこの時期のイギリスでは、16時半にはもう真っ暗になります。朝10時の開館から閉館の17時までぎりぎり粘ろうかと最初は考えていたのですが、やはり見知らぬ異国の田舎道を、しかも真っ暗の中変えるのはリスクも大きいので、ぎりぎりの妥協線で16時少し過ぎには博物館を後にしました。日が暮れると冷え込んできますしねぇ。
今度はタンクフェスタの時に訪問したいですね。やっぱり動く戦車を見てみたい。
どっぷりと日の暮れたウール駅は無人で、同じ列車に乗る人がちらほらといるだけで、本当に寂しいところです。いやあーここで一人待ちは、かなり辛いかもですねぇ。幸いにも列車は定刻通りに到着し、また2時間半をかけてウオータールー駅まで戻りました。丸一日の長い行程でしたが、来てよかったと確信できた一日になりました。