ボービントンメーンホール
定刻通り(イギリスはだいたいオンタイムらしい)ウール駅につくと、話の通りホントに何もないw民家がちょっとあるけどザ・田舎駅という感じです。駅員はとりあえずいたけど、帰りの時刻(16時半ごろ)にはもういなかったので、昼間しか在中しないと思われます。ちなみに駅にトイレはあるのでそこは安心。
残念ながらの雨模様でしたが、あと40分歩けばボービントンだと思えば、意味なくテンションも上がり傘をさして歩き出しました。右に出てすぐ行くと踏切なのでそちらを越えて後は真っすぐに進みます。これまで見てきた訪問記の通りの風景がそこにあるので、迷うことはないですが、それにしても本当にここまで来たという変な感動が沸くのは仕方ないですよね。ガソリンスタンドが右手に見えたら、車道と歩道に分かれるY字があるので左手の歩道を進み、石橋を渡ってひたすら真っすぐです。周囲は湿地帯と英陸軍の演習地しかないので、明るいうちでもめっちゃ人気がないですが歩きます。戦車博物館はこっちーみたいな標識も一応ありますので間違えないかと。最初に遭遇するT時路を左折してちょいアップダウンな道をどんどん行けば、まもなく右手に「ボービントン戦車博物館」の看板が見えるので到着したとわかります。いやあ、はるばるここまで来たもんだw
土曜日の訪問だったので混んでいるかなと思いつつ、朝一番だったからさほどでもなくパンフ込みで入場料£17を払ってドキドキワクテカwでメーンホールへ入ると、まず菱形戦車がどーん。さらにルノーFTがお出迎えです。ここでは博物館セレクトの代表的な戦車が並べてあり、戦車好きな人に向けての軽いジャブwという感じかも。順路順にリトルウイリー、マークⅠ、ルノーFT、マークⅣ、ホイペット、ヴィッカーズ6t、ブレンガンキャリア、パンターD、T34/76ときてティーガーⅠがどーんw来たよティーガーw本物だよ存在感あるよなあ。この迫力は私のつたない文章じゃ伝えられないですよ。そのくらいインパクト強いです。でシャールB1、Ⅲ号L、Ⅱ号F、A13、mk6、スチュワート、クロムウェル、シャーマン、チャーチルが並ぶのですがどれもすごいなあ。いやそのボキャブラリー貧困で申し訳ないのだけど、これが実物見た時の衝撃だよ、語い失うよということしかできないです。
それにしても実物をよーやっと見ての第一印象は「思っていたよりもデカい」こと。日本で61式や74式、90、10ほか自衛隊の車両は見ていても、WWⅡ当時の車両はM4くらいしか見てないので、思ってたよりこんなに大きな塊に感じるとは思わなんだという印象ですね。1/35の模型がその中へ精密かつ過不足ない情報を落とし込んでいるか(特にタミヤ製は)わかる思いでした。OVAとかもこうなっとるんかいな、起動輪、誘導輪、転輪、履帯はあーしてこーしてこうなんやでー感心することしかりです。
WWⅡ当時の戦車って先に言ったように金属の大きなかたまりという感じで、当たり前ですが現用戦車とは明らかに異なる発想で出来ているという考えが良く伝わってきます。まあその辺、同じ時代の軍艦と一緒で、飛んできたものを受け止めて跳ね返すににはこうするしかない、という用法をそのまま表しているというか、そういうこと。もちろん徹甲弾で装甲を撃ち抜くわけですから、それが当たり前なのでしょうけど、当たらないようにするという考え方とは真逆なので、だったら大事な部分の装甲は厚めにして壊れんようにするしかないな、というわけですものねぇ。
そういう全体をとにかく分厚くしてまとめる、という感じはさすがに1/35の模型を見ているだけでは、何となくしか理解していませんでしたが、こうやって本物を目の前にすると改めて納得できるものだなあ~と思った次第でした。
メーンホールのここまでがWWⅡの戦車で他に大戦後の戦車として、レオ1、T62、T72、センチュリオン、M48、チーフテン チャレンジャーが展示されています。とにかく数だけはあるのかここではセンチュリオンがどこにでも置いてありますwいやほんと。しかしここではやはりロシア戦車に目が行くのは仕方ないところ。日本じゃ絶対に実物みられませんから、そりゃガン見しちゃいます。T72って平べったいなー砲塔小さいなーとか、逆にT62はあのお椀ような砲塔は実物こんな感じか~足回りの印象は昔から変わらないよなーとか写真撮りまくる数がどんどん増えていきました。まあ当然ですかねぇ。